成長を続けてきたハーレーに暗雲が立ちこめる
サーファーでシェイパーで有名なボブハーレーがカリフォルニアのコスタメサで設立した、競技者ではなく表現者のためのブランド、ハーレー(HURLEY)。
確かにヨコノリスポーツは競技じゃなくて、いかに魅せて人々を魅了するかですね。
スタイルもウエアも。
1999年のブランド設立時に一人の解雇者も出さずカリフォルニアをベースとした商品作りをするブランドとしてスタート。
このコンセプトが支持を受け大きく成長していったハーレー。
2002年にナイキと資本提供したものの順調に成長していったハーレー。
Hが特徴的なアロハTシャツやハレイワTシャツで日本でも有名です。
“H”がハーレーのメインロゴにもなっているHを使用したTシャツ。
「ALO”H”A」とか「NORT”H” SHORE」とか。
日本でも大原洋人選手用に作られたハーレーの「GO “H”IROTO」もサーファーの間では有名です。
でも今年になってハーレーの悪いニュースが。
ハーレーは約60人の従業員に解雇を促したというのです。
今後ハーレーはライセンスを提供するライセンシングモデルに替えて行く方向です。
当初掲げた一人も解雇者を出さないというマニフェストは崩れました。
それもそのはず2002年にナイキが買収し子会社となったハーレーは2019年12月にブルースターアライアンスに売却されたから。
このブルースターアライアンス、ちょっと覗いてみるとブランドマネジメントを行う投資会社のようです。
他のブランドを除いてみるとヨコノリ系ブランドは保有していない模様。
サーフブランドの買収劇が続く
サーフブランドの買収が続く昨今、少し前もカナダの投資会社ブルックフィールドアセットマネージメント社がボードライダーズを買収。
このボードライダーズってクイックシルバー、ロキシー、DCシューズを保有する元クイックシルバー社。
2015年にクイックシルバーが倒産。
なぜ倒産したかというと、長引く不況やアパレルブランドの増加でクイックシルバーの業績が悪化。
2011年から5年連続で売り上げが右肩下がりで2015年9月に日本の民事再生法にあたるチャプター11を申請。
これに伴い社名もクイックシルバー社からボードライダーズ社に企業名を変更。
その後ボードライダーズ社がどうなったかというとボードライダーズは劇的な回復を遂げビラボンを買収。
2018年にクイックシルバー、ロキシー等を保有するボードライダーズがビラボンを買収。
これによってボードライダーズが保有するブランドはクイックシルバー、ロキシー、DCシューズに加えビラボン、ルーカ、エレメント、ボンジッパー、エクセルがボードライダーズ傘下に。
でも2019年にボードライダーズはカナダの資産運用会社、ブルックフィールドアセットマネジメントに買収される。
もう何が何だかわかりませんね。。
ボルコムもいつのまにか違うところに。
ボルコムを傘下にいれたケリングは2019年4月にオーセンティックブランズグループに売却。
今後も買収劇が続きそう。